営業やったほうがいいよ

2/6

お客さんからの電話を取るのが苦でもないので、電話がなったらすぐ取ってしまうタイプのOLだった。取引先の営業さんと話す事が多く、話し方や声、対応のやさしさ等で、たっち的順位をつけたりしている。親切部門やきっとイケメン部門とか。

たっち的順位で、きっとイケメン部門2位にランクインしたお客さんのAさんが営業ついでに事務所に挨拶にきた。前日、同僚の女性に、あの人絶対イケメンやと思うんですけどどう思います?みたいな話をしていて、同僚の女性は前の会社からその人と付き合いがあって、めっちゃ良い人だと思うけどたっちさんが好きなタイプではないと思うし、業界特有のおじさんですよと言っていた。おじさんというか近所の兄ちゃん的な感じだった。

なんかで話をふられたので、電話と印象が違いますねと言った。同僚の女性が、たっちさんがAさんの声がかっこいいって言ってましたと言うてしまったので、電話対応の良さで自分なりに順位をつけて生活に潤いを出していると言った。

営業先に行った後に同僚の女性とその人で飲むらしくたっちさんもどうですかと誘われた。たっちはただ酒最高の空気しか知らないので二つ返事で行くことにした。

Aさんは営業先から直接お店にくる感じだったのだけどなかなかこなくて、東京の都会度合にのまれ迷っていたらしい。地下街ってマップ使えないよねって笑っていた。

Aさんは仕事と趣味を完全に楽しんでいるタイプの人で、すごいなあと思った。話の節々に後輩が~で~をやっている的な事が多かったのでそれは実在するタイプの後輩ですか?とか聞いた。ちゃんと実在してるよ!!と返された。話を聞いているうちに、Aさんのキャラクターがどことなくわかってきた。愉快な兄やんだった。

ずっと疑問に思っていた、なんで電話かけてくるときあんなすかしてるんですか?と聞いたら、普通だよ、事務所内ではあれが精いっぱいだよって言って笑っていた。

なんだかんだで話してお客さんなので改札まで送って行ったら終電がなくなっていて笑ってしまった。私かよ。

高速バス乗り場まで案内して、見送って撤収してきた。私、めちゃくちゃ優しい。Aさんに本当初めて会ったとは思えないって言われて、地元の後輩みたいだとも言われた。それは絶対実在してないタイプの後輩な気がした。

Aさんに営業やった方が絶対いいよと何回も言われた。私もそう思う。