コンピ作成秘話

コンピ作成秘話っていうタイトルだけど秘話っつう秘話な話がないんだよな。

なぜコンピをつくるってなったかというと、一番の理由は何か形に残したかったってことが強いと思う。企画やり始めてもうすぐ10年、(今は9年目です)企画の当日まで準備としてブッキングをして、フライヤーをつくって告知をして、ライブハウスに行ってフライヤーを撒いて、当日を待つ。当日はただただ一人の客として、純粋にライブを楽しむという感じなんだけど、やっぱ怒涛な感じで一瞬で、この一瞬のために金をかけて時間をかけてやってるっていうのは自分が好きだからやってるって話で納得はしてるのだけどなぜか悲しいな、寂しいなあ等という思いは毎回かかえていたように思った。たぶん、自分が演奏しない人だから、演奏する人としない人ではやっぱ距離みたいなものあるじゃない。わかんないけど。そういう思いがあって、君島さんと話していたときにコンピ作りたいんですよね~という話をしてしまった気がする。否定されるのは当然で、あなた何いってるんですか、音源をつくるというのは手間も時間もお金もかかるんですよと説明されるかと思ったのだけど、予想とは裏腹に君島さんは作ったらと言った。私から言ったけど、正直コンピなんて作れるなんて思ってなかったし、ただ思ったことを言っただけだったのだけど(思ったことをすぐ口にするのは私の悪い癖)君島さんのこの一言がなければ私のコンピレーションカセット作成の道は開いてなかったように思う。君島さんは企画もつづけたほうがいいし、やったほうがいい。と言ってくれていたし、毎回様子を伺いにきてくれていたし、そういう人の言葉だったからこそ、あれ?やりたいかな、、、?やろうかなと思ったきがする。

コンピ作る!ってなって君島さんと話していて、君島さんから全国の散らばったバンドの音源をラジカセで録音したらおもしろいと思わない?という最高の案が出てきた。それはやばーーーい!と私。このナイスアイデアは、構造物レコードで試みたほうがいいんじゃないですかと私。君島さんは、いいよ、たっちがやればよいよ。みたいなことを言った。

コンピレーションアルバムを作るとなったら普通よりも付加価値をつけたほうがいいと思った。その前に自分にとってコンピレーションアルバムというのはききこむものではなかったし、ききながすのがコンピというものなのかとも思っていた。

録音状態がフラットではないということが聴きこめない理由なのかもしれないと思ったのでそれは全バンド、ラジカセ録音ということで解消できるんじゃないかと思った。あとやっぱ流れなのかなと思った。

ラジカセの選定は君島さんに任せ、私は意気揚々とオファーメールの作成に挑んだ。コンピを作りたいときに、バンドにするオファーってどういう感じなんすかね、現役時代どうでした?という話を聞いて、失礼のないオファー文の作成を頑張った。瞬殺で断られたバンド、返事がこなかったバンド等いましたが、ちゃんと返事をくれ参加するよと快くオファーをひきうけてくれたバンドは、ふくろ、ヨシュアカムバック、FREECITYNOISE、初期のアンドヤング、Merry Ghosts、tepPohseenでした。

最初は全10バンドやーーー!とか言ってたけど6バンドになり、これがちゃんとした姿なんだろうなと思った。自分の総括と言っても過言ではない、思い入れのある6バンドが参加してくれるといってくれ、私はとりあえず死ぬぅという思いだった。

参加バンドの皆さんには、都内だと私が練習スタジオにラジカセとテープを持参します、遠方はご自宅に送ります。5分程度の曲を録音してください。等という内容でお願いした。

最初の録音はふくろだった。とりあえず、早く録音したいという気持ちしかなかった私の焦りで迷惑をかけたように思います。ラジカセを君島さんに選定して頂き、ツバメスタジオに保管をしてもらっていたので、ラジカセを引き取り、指定されたスタジオへ。君島さんに何かあったら電話してくれていいからね。と言ってもらえて、わたしがバンドをやっていたらずっとツバメスタジオで音源つくりたい、、、と思った。

指定されたスタジオの場所がわからなくて、google地図で位置を確認していたのだけどやっぱりわからなくて右往左往していた時に、後ろからこっちという声が聞こえ、ふりかえったところ、新間さんがいた。なんという安心感、、、!!!季節が季節だったら泣いてました(季節的には5月。泣くことはないよね)練習スタジオにお邪魔して、録音。最初の録音ということでまったく何がなんだかという感じだったけど、ふくろって練習スタジオからこんなかっこいいの、反則やんかという感情がわき、忙しかった。

 録音1発目ということでこんな感じなのかな?となり、録音してそれを確認して帰宅した。今思えばもうちょっと勉強しとくべきだったな。(ツバメスタジオでどういう感じで録音できるかということは試みていた)

唯一の5分程度の曲を録音してもらいました。これです。


ふくろ 6/14たっち企画@秋葉原club goodman

MerryGhostsと初期のアンドヤングはラジカセをお送りした。

Merry Ghostsはカノウさんのご自宅に郵送。アンドヤングはハードレインに郵送。家にラジカセとカセットテープが送られ、これで1曲録音してくださいと言われる人の気持ちはいかに。

Merry Ghosts、初期のアンドヤングからテープが帰ってきて、家でその音源を確認したのだけど、本当に最高で当てはまる言葉が見つからなかった。ライブの臨場感とも違うなんだろこうやって音楽ってつくられるんだなという興奮とラジカセで録音しただけなのにこんなにかっこいいのか?!という信じられなさがすごかったように思います。

Merry Ghostsの曲はライブでは再現不可だそうです(11月24日のMCにて)ライブで聴けたら泣いちゃう!と思っていたけど、そりゃそうだよなと思った。

アンドヤングは圧倒的、なにやってもかっこいいし、聴いてるとハードレインを思い出す。

ヨシュアカムバックの録音は5月下旬。新宿のスタジオ。場所がわからなくて泣いた、ラジカセが重くてその前に心でちょっと泣いた、よしこさんにスタジオ場所がわからなくて迷っているので少し遅れます、すみませんと連絡したら、わからなかったら言ってね、むかえにいくからねと返信がきて心の中で号泣した。よしこさんはたぶん前世、神。

スタジオについてすみません遅れまして、と挨拶をした。早速録音。名曲、カッパーフィールドの嘘。演奏が終わり、確認しますと巻き戻してみたところ録音されてなかった。絶望と申し訳なさの間。あれなんで録音できないんだと焦っていたらてんぱってしまってメンバーの皆さんに落ち着いてと促される。ラジカセ世代だから大丈夫だよとみんな一緒になぜ録音できなかったのかを考えてくれて、やさしさが神すぎると思った。無事、なぜ録音できなかったのか原因が判明し、録音再開。何回か録音を続けた。

録音中、同じ曲を何回も聴いているのだけど、演奏がめちゃくちゃうまいし、カッパーフィールドの嘘は名曲なので飽きることがなく、ずっと新鮮な気持ちで聴けた。

どのテイクを採用するかとなった時、よしこさんがうっかり歌詞を間違えてしまったテイクと歌詞を間違えなかったテイクと2つになった。どのテイクになったかはコンピを聴いて確かめてほしい。ラジカセ録音か~と新鮮さを受け取ってくれたヨシュアカムバックには感謝しかないなあという気持ちだった。最初は池袋とスタジオでという話だったのだけど、そこは狭いからここにしたという話を聞いた。嬉しいなあと思った。

演奏うまいバンドだよねとマスタリング時に君島さんがいっていたのを思い出した。

次はFREECITYNOISE。録音は8月のお盆休みのときになった。実家に帰っていて暇だったので再生ボタンと録音ボタンを押しに名古屋の新栄にあるリフレクトスタジオにラジカセをもっていった。ラジカセの流れは家→実家→新栄だった。家から実家は宅配便、実家から新栄は私のてもち。何も考えてなかったといっても間違いがないぐらい近鉄電車のれば楽勝やろと思っていた。新栄駅を降りてからのことは全く考えていなかった。雨が降っていたので、手には傘、ラジカセ、スタジオの場所がわからないので携帯も追加ということで許容範囲が超えていた。結構名古屋にきてるのになぜこういうときに限って道に迷うのだろうなあとつらくなり、ようやく到着。入口でスージーさんに会ってちょっと泣こうかなと思った。久しぶりだった。

なんかみんなめっちゃ久しぶりだと思った。ドラムの楠瀬さんなんて本当いつぶり?って感じだった。録音する前に練習ということで演奏を聴いていた。活動してなかったの嘘じゃないと思うぐらいのかっこよさだった。途中、スージーさんの歌詞思い出しタイムや復活ライブが10月にあるということを聞いたりして、行こうと思ったり、録音してヘッドフォンではどう聴こえるんだろうという話になったりしたり、ヘッドフォンをさしこめなかったのでこれはどうしようもないとかなったりしましたね。

ラジカセ録音というルール、どうなるかわからなさすぎて大変なんだなと思った。

リフレクトスタジオを後にして最寄のファミマで、ラジカセとテープをテッポーシーンの浅田さんに送った。最後だった。

私はどうしてもテッポーシーンに参加してほしかったので状況が悪いにも関わらず、最後まで考えてくれて、本当に感謝だなという気持ちだった。本当すみません。テッポーシーンに関してのコンピ参加話は浅田さんのブログにも書かれているのでチェックしてみてはいかがでしょうかという感じ。

ブログにも書かれていたけどメンバーの皆さんが予定が合わなかったけど、奇跡的にあったその日に半ば無理やり録音作業を行ってもらえたような気がしていた。

8月の盆休みあけ、大阪から帰宅した数日後、ラジカセは帰ってきた。テープの確認をしたら陽気な浅田さんの笑いごえと掛け声(内緒)と音楽が収録されていた。

オファーメールをしたとき、5分程度の曲を録音してほしいと書いていたのだけど、最初に聴いた音楽は5分を軽くこえていた。浅田さんは1本のテープに何テイクか収録してくれていたのだけど、最初に聴いた5分越えのテイクが気に入ったように思った。マスタリングをしてもらうために、7階に赴き、10分だけど?と言われ、その時にようやく10分ぐらいなんだと思った。どのバンドの曲が5分越え、7分ぐらいの曲になってもおかしくはないと思っていたのだけど、まさかの10分越え、テッポーシーンでかと思い、面白いなあと思った。このテイクを採用!と思った自分のセンス良いなと思った。

曲順は、曲の分数もあって、最初決めていたことからそれを含めて再考するような形になったのだけど、おおまかな流れは録音時に思ってたようになったと思っている。

最後は絶対、初期のアンドヤングにしようと思っていた。その理由は聴いてもらえたらわかる気がするし、1曲目のテッポーシーンから最後の初期のアンドヤングまでよい流れになったと思う。

ジャケットデザインを含む、企画のフライヤー、レーベルロゴのデザインをnapalmthingsさんにおまかせしました。ツイッターでみていてナパームテーストが超好きだったし、Tシャツのデザインも好きだったので、自分が何か世に出すならナパームさんのデザインでと決めていたのでこの上なく幸せです。めちゃくちゃっこいいと思ってる。

なぜかラジカセ録音なのに発売形態を悩んでいて、CDなのかデジタルなのか、カセットなのか、と迷っていたのだけどいろんな人からラジカセだろ!と言われたのもよい思い出。

録音されたテープが戻ってきた都度、君島さんに仮マスタリングをしてもらいに甘味をもってツバメスタジオにいっていた。最初は不安だったのだけど、収録曲が増えるたびにこのコンピ良いものになるんとちゃいますか!!!というノリになっていった。

こんなしっかりしたものをつくる予定じゃなかったのになあと思ったりもしたけど、自分が企画したものが超かっこいいな!!最高だわ!!というものができてというかつくってもらえてうれしいです。

参加してくださったバンドの皆様、デザインを担当してくださったナパームさん、マスタリングというかその都度相談させてもらった君島さんには本当最大限の感謝ですね。